2016年03月31日

東中野

最近、誘拐事件の現場として東中野がよくテレビで出てくるけど、ボク昔住んでました。
高校を出て初めての一人暮らし。
落語家になるまで5年近く住んでました。
駅から徒歩3分の2階建て木造アパートの2階。
四畳半でもちろん風呂なし、共同玄関、共同トイレ。
北向きの窓を開けて手を伸ばすと、隣のアパートの壁に届きそうなくらいだから日当たりは最悪。
家賃は水道費込みで24,500円。

銭湯はすぐそばにあったけど400円。
西荻窪の実家まで電車で往復320円。
銭湯行くより実家帰って風呂入った方が安かった。
6部屋あったが男しか住んでない。
共同玄関には、その男6人分の靴が脱ぎ散らかしてあって、玄関に近い僕の部屋には風向きによって時々悪臭が漂ってくる。
共同トイレ(もちろん和式)も玄関に面してあり、真冬など寒くてトイレに入るのが嫌だった。

こんなアパートにもNHKはしっかり集金に来るから驚く。
こっちも生活は苦しかったが、その50代くらいの集金のおばちゃんもなかなか苦しそうだった。
これは手強いと思い、月収から部屋の家賃など如何に生活が大変かを説明し、室内アンテナのぶれた映像のテレビ、冷蔵庫の中まで見せ何とかお引き取り願った。

鍵は掛けたり掛けなかったり。
盗まれるような物もないし、ある意味気楽だった。

ちなみにココに住んでる時はいわゆるフリーターだった。
収入が安定しないから当然生活は苦しい。
特に最初の2年くらいはひどかった。
主食がぶどうパンともやしだった時はまだ良い方で、ひどい時は小麦粉を水で溶いてフライパンで焼きソースをつけて食べたり、夏場など砂糖水を凍らせて半日ひたすらそれを舐めたり。

あんまりお腹が空き過ぎて明け方に眼が覚めた時は、近所の小学校に忍び込みニワトリ小屋から卵を頂こうとしたが、小屋の網の目が小さくて手が入らず断念したこともあった。

ある時、給料日までの3日間をぶどうパン3個でしのがなければならない時があった。
1日1個でと思ってたが、初日の夜にあまりの空腹に我慢できず残りも全部食べてしまい、後の2日間は水だけで過ごした。
2日後の朝、ふらふらしながらATMから給料を引き出し、コンビニで食料を買い込み部屋でむさぼるように食べた。
何を食べたかは覚えてないけど、多分すぐに食べられるおにぎりか菓子パンだったと思う。
むさぼるように食べたというのは、あまりに腹が減り過ぎるといちいち味わってなんかいられないからだ。
ちょうど20歳くらいのことだ。

当たり前だけど、ホントに貧乏で食べるものが無いととにかく痩せる。
落語家になり、仲間でタバコを吸いながら毎日酒を飲み、お金が無いと言ってる小太りの人を見てたら「ぜんぜん貧乏じゃないじゃん」って思った。
僕も落語家になった最初の1年で12キロ太りましたからね。

ようするに東中野ってそういう所なんですよ。


posted by Shintaro at 01:36| 東京 ☀| Comment(0) | 思い出した | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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